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奈良は吉野、林材まつり

先日、撮影で奈良県吉野町で開催された林材まつりへお邪魔しました。

林材まつりとは、吉野の山々で育った杉や桧が、野菜や魚介類と同じようにセリにかけられていく、いわゆる原木市です。

振り子と呼ばれる市場の職員さんが1本ずつセリにかけていき、買い手が決まればベルを鳴らして次々と進んでいきます。

室町時代から続く原木市という営みの歴史を感じると同時に、
国産材が売れず日本の林業が衰退している現実にも思いを馳せ、
我々に何かできることはないのだろうか、と考えていました。

吉野杉の山へも案内して頂きました。
真っ直ぐ天に向かって伸びる吉野杉。

年輪が細かく均一で真っ直ぐな幹の吉野木材を育てるには、最低100年はかけるそうなのですが、その理由は江戸時代中頃から樽に加工するのに適していたからだそうで。

最後に吉野杉で作られた樽を使って代々醤油や味噌を製造している、梅谷醸造元さんへ伺いました。100年以上使われている吉野杉の大樽には、ちょうど麹に塩水を混ぜた諸味(もろみ)が仕込まれていました。

吉野町は水が綺麗で空気もとても澄んでいました。

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