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キャッシュレスなドイツ

ドイツ旅行記 8

今回ドイツに行くにあたり、保険として2万円分だけユーロに換金しましたが、(2万円がたったの110€にしかならなかった衝撃はさておいて)結果的にはほぼ必要ありませんでした。現金が必要だったのは、ミュージアムのロッカーに入れる1€(戻ってきます)と、ルームメイキングや飲食店でのチップです。なお、チップも事前に伝えればカード決済に上乗せして請求してくれるとか。ただ、友人が連れて行ってくれた小さなレストランは現金のみでしたし、マルクト(市場)では基本的に現金だそうです。メジャーな場所やお店だけに行く場合は、クレジットカードといくつかコインがあれば大丈夫です。現金での換金手数料は高いし、クレカの為替の方が安心です。
使わなかった紙幣はいつかの旅行にとっておくことにして、残っていたコインを使ってデッサウ駅のホームの自動販売機でオレオを買ってみました。なんだか、妙に堅牢なインターフェースです。コインを一枚ずつ、トレイに乗せて押し込みます。下の方にあるしっかりとした指がかりを下げてみると、お釣りが出てきました。部品の金属が分厚い。

ボタンだってシートスイッチなんかありえません、もちろん金属です。そして視界をも遮る金網で守られた商品。「アフォーダンスとタフネスがあればいい」とどこかから声が聞こえたような気がしました。

畔柳

Category 海外旅

バウハウスに泊まる

ドイツ旅行記 7

バウハウス校舎に併設され、かつて学生寮として使われていた建物に宿泊することができます。事前にバウハウスのHPから申し込むとすぐにメールが届き返信すれば予約は完了、支払いは現地でOKです。

広いワンルームにあるのはベッドと洗面台、デスク、チェア、キャビネットだけです。かろうじてタオルとコップはありますが、その他のアメニティはありません。自然乾燥させた髪がややボサボサです。トイレと最近リフォームされたであろうピカピカの個室シャワー個室ブース(ふたつ)はフロアごとに共有で一泊55€、前日に宿泊したデュッセルドルフのホテルの3分の1くらいのお値段でした。今回チケット等のアレンジをお願いした旅行代理店の担当者の方に「あの、、このお部屋で、、本当に良いのでしょうか・・?」と心配されたくらい、バウハウスに関心の無い方にとっては簡素すぎて気の毒になるお部屋です。しかしこれこそ真骨頂、キレッキレのプロダクトデザインがたまりません。必要の無いRをつけたら罰せられそうです。食事は、バウハウス校舎の半地下にあるレストラン(AM8:00-PM10:00)が利用可能です。なお、古い建物なのでエレベーターはありません。私は4th floor、つまり5階まで階段でスーツケースを運び上げて息が切れました。

デザインに関心があれば快適な宿泊施設ですが、チェックインだけは手こずりました。旧学生寮でもメインのバウハウス校舎でもなく、その向かい側、渡り廊下でつながった建屋の2階(1st floor)に上がった左奥のオフィスNo.1.47に行く必要があります。予約時のメールに「1.47に来て」とは書いてありましたが、いざ現地に行くとそもそも該当の建物が分かりません。重たいスーツケースを持ったまま右往左往してようやく辿り着きました。これから行かれる方はぜひ知っておいてください。

畔柳

Category 海外旅

デッサウバウハウスミュージアム

ドイツ旅行記 6

バウハウスの校舎からデッサウ駅を挟んで反対側にミュージアムがあります。チケットは9€、1階はミュージアムショップとカフェ、2階が展示室です。専用の部屋でワークショップが開催されることもあります。展示室ではバウハウスの教育プログラムの中で制作された作品を見ることができます。実験的な衣装、光を投影する装置、立体造形、色面構成、ポスター、家具、テキスタイルなど。いわゆるデザイン演習の課題はもちろん、指導者たちのデザインした製品もあり、ものすごい物量です。

そのうち、手描きのタイポグラフィなどのグラフィックデザインの演習作品は特に、自分たちが学生の頃に取り組んだものとよく似ていました。ああ、本当にデザイン教育の元祖がここにあって、我々もその知恵を授かって育ったのかと感慨深く思いました。

しかしショックだったのは、かつて教科書で見た平面構成の作品の一部が立体だったことです。キャンバスから半球と針金が出ています。正面からきちっと撮影された写真ではその構造が読み取れませんでした。

展示室ではデザインを専攻しているであろう(おそらく欧州の)学生が何人も、熱心に作品を見たり、英語や独語のガイダンスを聞いています。大抵のものはインターネットで調べられるし、見ることができる時代ですが、実物を直接見ることの重要性を感じると同時に、地域による経験機会の格差を突きつけられました。

1階のカフェでは、広々とした空間でバウハウスらしいプロダクトと共に飲み物やケーキをいただくことができます。素敵なキッズスペース付きです。為替はさておき、他のお店に比べて良心的なお値段でした。
ミュージアムショップには魅力的なものがたくさんあります。バウハウスに関する書籍はもちろん、バウハウス的なもの色々、という感じのセレクトです。書籍は買いすぎると渡航時にスーツケースの重量がオーバーするのと、日本でも入手可能である可能性が高いので慎重に選びます。電気製品もバッテリーが入っていると預け荷物に入れられないのでNGです。長時間吟味し、デザインサンプルとして「これは!」と思うものをいくつか調達しました。

ちなみに、ミュージアムやバウハウス校舎、マスターズハウスなど各所のチケットは9€ですが、2箇所目以降は6€ずつセット購入できるのと、全箇所まとめて25€というチケットもあります。


畔柳

Category 海外旅

バウハウスの校舎

ドイツ旅行記 5

ベルリン国際空港から電車を乗継ぎ2時間半、デッサウのバウハウスへ行きました。

駅から歩いて行くと、先に旧学生寮が見え、その向こうがメインの校舎です。渡り廊下をくぐり、大通り沿いから校舎の正面へ向かうと・・・・

まさかの工事中。足場に、だらーんと仮の布製ロゴがついています。改装工事中の店舗に「営業中」と書いてあるのと同じ手法です。完全に、「教科書で見たやつ!」と言うつもりで辿り着いた正面は思っていたのと違いました。外壁がかなり傷んでいたので補修しているようです。どなたか、いつか補修後の様子を撮影されたらぜひ見せていただきたいです。

これは模型。


畔柳

Category 海外旅

ドイツのパン

ドイツ旅行記 4

クロワッサンやマフィンでなければ、ドイツのパンは大概表面が固いです。チャバッタも固いし、Roll と書いてディッシュプレートに添えられるパンも固いです。サンマルクで食事中にもらうパンを想像してはいけません。バウハウスの食堂でスモークサーモンとRoll のセットを頼み、Rollにサーモンを挟んで食べましたが、口の中、上顎が大変に傷つきました。反省して2個目のRollはスライスしたRollにサーモンを乗せ、オープンサンドにしていただきました。これが正解です。なお、そもそもサンドイッチとして販売されているものはかぶりつく他ないので、負傷は避けられません。

畔柳

Category 海外旅