神社とサインデザイン
京都は街並みに対する景観条例はものすごく厳しいのに、神社の中の看板はめちゃくちゃデカかったりします。せっかくの寺院の空気感やデザインが、大きな看板や張り紙で台無しです。
寺院で撮影をすると、意外にも世界遺産の神社の境内が看板や張り紙だらけで驚きます。看板や張り紙の多くは、運営している間に徐々に必要になった情報や注意喚起です。自然発生的に増えたそれらには、デザインの統一性はありません。
サインデザインのお仕事の時は、この張り紙たちのことを思い出します。対象施設におけるユーザーの視点を想定しながら必要な情報を最適な場所に表示してゆくことはもちろん、運営側からユーザーへの付言的なメッセージを表示する余地を予め設計することが、美しい空間デザインに必要だと考えています。
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