コーヒーマシーン
賀茂川(京都、鴨川の上流)沿いにセブンイレブンができ、「いいぞ」と思いました。コーヒーを片手に河川敷をぶらつくのは最高です。
そのセブンイレブンのコーヒーマシーンが、ついに自動でメニューを読み取るようになりました。よかった。これでセブンのコーヒーに平和が訪れます。
セブンイレブンのコーヒーマシーンと言えば、操作がわかりにくく、カップのサイズや温冷を説明するメモが各店舗で独自に貼り付けられ、元のビジュアルデザインが全く機能していませんでした。ゴテゴテにテプラやメモが貼り付けられたコーヒーマシーンを見るたび、自分がこのコーヒーマシーンのデザイナーだったら悲しいだろうなと思うと同時に、これこそがデザインの典型的なミスだなあと戒めのように感じていました。そして少し前には、100円のカップを購入したのに故意に150円のラテのボタンを押していたという罪で中年男性が逮捕される事件もありました。セブンのコーヒーマシーンは、そもそも操作を間違う可能性があり、さらに不正行為も可能にしてしまうという大問題を抱えていました。
そこに、新型コーヒーマシーンの登場です。カップをマシーンに入れると、カップの種類から自動でメニューが読み取られ、ユーザーはタッチパネル上の唯一のボタンに触れるだけでOKです。ボタン周辺のビジュアルデザインを変えるとか、店員さんが注意喚起するだとかの情報伝達のデザインではなく、購買の手順そのもののデザインが改善されています。つまり、表面的なデザインの改善ではなく、ひとつ上位の概念で問題が解決されているのです。
これこそが良いデザインのアプローチだなあと思いました。
しかし、どうしてメニューを読み取ると同時に注ぎ始めず、ユーザーのタッチパネル操作を要するのかは少し不思議です。勝手に注ぎ始めると何か問題があるのかな、、きっとあるのでしょう。誰かに聞いてみたいです。