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強いサインデザイン

伏見稲荷の近くを歩いていたら魅力的なサインデザインがありました。

絶対にキムチ屋さんで、そして美味しいキムチが売っていそうな雰囲気が溢れ出ていました。サインに釣られて思わず買ってしまいましたが、予想通りめちゃくちゃ美味しかったです。どんな人がこのサインをデザインしたり制作したのかはわかりませんが、この雰囲気を狙って出したとしたら本当にすごいことだなと思います。お店の佇まいも含めた雰囲気なので一朝一夕で出せる空気感では無いと思いますが、商品やサービスの持っている特徴をシンプルなビジュアル(今回で言うと色とタイポグラフィ)で表現することの強さを改めて感じました。

こちらは弊社がロゴデザイン含めたブランディングをさせていただいた京都の七味屋「おちゃのこさいさい」さんの紙袋。信号待ちで横のバスの乗客の方が持っていました。自分達で作ったものなので評論してもしょうがないのですが、単純に遠目から見て目についた事が嬉しかったです。

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昔の写真

データを整理していたら昔フィルムで撮影した写真が出てきました。おそらく9年前の富士山山頂の写真です。たしかハッセルブラッドの500Cで撮影したと思います。(フィルムは何を使用していたか忘れました)プライベートの宿泊登山に中判カメラを持っていく気力と体力がまだあった時でした。

写真はおそらく富士宮口登山道頂上から三島ヶ岳の鳥居を撮影したもの。

朝焼けの様子。

ご来光を撮る人々を撮影。

写真も動画もやればやるほど奥が深く(本当に)、壁にぶち当たってばかりなのですが、ふとこんな感じで昔自分が撮影したものを見ると、その時の自分なりに真摯に撮ろうと頑張っていたのだなと励まされる時があります。現状が一番稚拙だと常に思いながら、続けているからこそ悩みが尽きないものなのだ、となんとかポジティブな気持ちに置き換えて今年も頑張ります。

最後の写真の右下に、当時一緒に登った池口画伯パイセンが見切れていました。
この時から素晴らしい絵を描かれていましたが、今はさらにパワーアップして売れっ子先生のような憧れの先輩です。ちなみにこの時パイセンは、登山前最後のランチに小ネギトロ丼を食べただけで(しかも少し残した)余裕で登り切り、その省エネっぷりに衝撃を受けた記憶があります。

畔柳

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愛知県常滑市 水野製陶園

先日、愛知県常滑市の水野製陶園さんに撮影にお邪魔しました。
あいにくの雨でしたが、工場までのアプローチにある植栽の緑が濡れてより美しく。

広い工場内には至る所に先人の知恵や心遣いを感じる導線や工程ラインがあり。

働く所員の方達はカメラを向けたくなるくらい、淡々と集中した姿が印象的でした。

動画も撮らせていただいているのでいずれまとめたいと思っています。


畔柳

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喫茶店 ロスカさん

撮影で三重県鈴鹿市にお邪魔しました。
現場の近くにあった喫茶店、ロスカさんで休憩の一服。

手の込んだインテリアと、複雑な造形で囲まれている空間にも関わらず落ち着く時間。
意匠から感じるのは合理性とは程遠い、納得いくまで作り込んだ時間と作り手の思いです。仕事ということだけで無くちゃんとものづくりが好きな人たち(設計士?大工?オーナー?)が作ったお店だということが容易に想像できます。
広い意味ではものづくりの現場に身を置くものとしては、落ち着きながらも背筋の伸びる空間でした。

やはり、好きだということに勝るものはないと思う今日この頃。
合理性や効率を追い求めた多くの人にとっての正解よりも、一個人の変態的な欲求によるアウトプットに最近は心惹かれます。作り手としての自分はそういうタイプでは無いかもしれないと思う時があったのですが、やっぱり突き抜けたものを作ろうとしていたいです。


畔柳

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奈良は吉野、林材まつり

先日、撮影で奈良県吉野町で開催された林材まつりへお邪魔しました。

林材まつりとは、吉野の山々で育った杉や桧が、野菜や魚介類と同じようにセリにかけられていく、いわゆる原木市です。

振り子と呼ばれる市場の職員さんが1本ずつセリにかけていき、買い手が決まればベルを鳴らして次々と進んでいきます。

室町時代から続く原木市という営みの歴史を感じると同時に、
国産材が売れず日本の林業が衰退している現実にも思いを馳せ、
我々に何かできることはないのだろうか、と考えていました。

吉野杉の山へも案内して頂きました。
真っ直ぐ天に向かって伸びる吉野杉。

年輪が細かく均一で真っ直ぐな幹の吉野木材を育てるには、最低100年はかけるそうなのですが、その理由は江戸時代中頃から樽に加工するのに適していたからだそうで。

最後に吉野杉で作られた樽を使って代々醤油や味噌を製造している、梅谷醸造元さんへ伺いました。100年以上使われている吉野杉の大樽には、ちょうど麹に塩水を混ぜた諸味(もろみ)が仕込まれていました。

吉野町は水が綺麗で空気もとても澄んでいました。

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